Vol.11 青春18切符のすゝめ
- koyamaseminar
- 2020年11月25日
- 読了時間: 7分
〈はじめに〉
小山ゼミを検討してくださっている皆様、こんにちは。17期の夏合宿係のもものうちと申します。
ブログリレーということで、何を書こうか悩んだのですが、最近旅行関連の資格を取ったことや電車が好きなこともあり、『青春18切符のすゝめ』と題し旅行体験を紹介しようと思います。
〈青春18切符とは〉

「日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席及びBRT(バス高速輸送システム)、ならびにJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。」
「『青春18きっぷ』は、年齢にかかわらず、どなたでもご利用いただけます。
全国のJR線の普通列車が1回あたり2,410円で1日乗り放題です。1人で5回分または5人までのグループ利用ができます。」(JR各社公式サイトより)
なんだか難しいですがつまりは、1日につき2410円で全国のJR普通列車が乗り放題ということです。厳密には、5回分1枚となっており、使用1回につきハンコを押してもらいます。このような書き方だと1人で5日分しか使えないのかな、なんて思われがちですが、例えば、「友達と2人で18切符使って旅行!往復で2人×2回分を使ったあと、別日に余った1枚で日帰り一人旅も!」という柔軟な使い方もできてしまうのです。
ただし、こんな美味しい切符には穴があります。1年中使えるわけではなく、簡単に言えば、春休み・夏休み・冬休みのみしか使えないのです。今年の冬の利用期間は2020年12月10日~2021年1月10日まででした。
次にこの切符を使って乗ることができる電車について説明します。上記引用には、「普通・快速列車」と書かれていますが、これはおそらく皆様が通学で使っている鈍行列車のことです。旅行といえば、新幹線!飛行機!というほとんどの方は「ええ……」と感じるでしょう。
安価とはいえ、鈍行しか使えない故の(ある意味当たり前な)欠点はあります。例えば、名古屋に行きたいと想定してください。到着は昼前くらいでいいでしょうか。
≪新幹線≫
〔東京駅〕9:42発(東海道新幹線のぞみ147号)➡〔名古屋駅〕11:22着
(所要時間:1時間40分・費用:10560円)
≪普通・快速列車のみ(18切符)≫
〔東京駅〕5:20発(東海道本線 沼津行)➡〔三島駅〕7:21着・7:29発(東海道本線 静岡行)➡〔静岡駅〕8:28着・8:30発(東海道本線 浜松行)➡〔浜松駅〕9:41着・9:43発(東海道本線特別快速 大垣行)➡〔名古屋駅〕11:12着
(所要時間:5時間52分・費用:2410円)
私も打ち込んでいて面倒になりましたが、率直に「朝早すぎる!」「乗り換えめんど!」「時間かかりすぎでしょ、それなら多少高くても新幹線乗るわ!」と当然なりますよね。その通り。青春18切符は安くても、いろいろと不便すぎるわけです。私は当初こんなの気にしない!くらいの気持ちだったのですが、今年の春に東京から小倉(福岡県)まで鈍行で行ったとき実感しました。
「18切符で長距離移動するもんじゃねえ( ^ω^)・・・」
この話に興味がある物好きがもしいたら入ゼミ後に語り合うとして、このブログで言いたいことは何かというと18切符を使った楽しい旅行を提案したいということです。(ここまで前置きです。)
〈楽しい18切符旅行〉
ここで私の言いたいことは一つ、長距離使用には向いていない、ということはつまり短距離の列車に使用するのが吉だということです。短距離の電車と言ってもいろいろあるのですが、私個人「観光列車」の乗車に使用するのが一番楽しめると考えています。
〈観光列車とは〉
文字通り各地で観光用途に走っている列車のこと。具体的には、内装や外装が豪華だったり、車内販売でその地域の特産品を販売していたり、普通の列車・新幹線とは一味違うのです。
ここで、初めの話を思い出しましょう。18切符は「日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席」に乗ることができる切符です。あれ、観光列車って「普通列車」なの……?18切符使えなくない?と疑問を呈する方も多いでしょう。
答えは、Yesでもあり、Noでもあります。(?)
初めにYesの方です。先ほどの規約をよく見ると普通列車のほか、「快速列車」というのも使用できると書かれています。乗りたい観光列車が、「快速列車」扱いであれば、乗ることができます。ただし、ほとんどの観光列車は快速列車扱いでも全車指定席の場合が多いため、指定席券(530円)を別途購入する必要があります。
つまり、実質18切符(2410円)+指定席券(530円)=合計2940円となります。
次にNoの方は、その観光列車が「快速列車」ではなく「特急列車」扱いであれば、18切符では特急列車に乗ることができないので、必然的にその観光列車にも乗れないというわけです。しかし、それでも別途切符を購入すれば乗車できますので、今回はフォーカスを当てませんがまた何か機会があればそちらも紹介させてください!
今回は18切符で乗れる(つまり快速列車たる)観光列車を紹介していこうと思います!
〈リゾートしらかみ〉
この列車は秋田駅と青森駅を結ぶ観光列車です。五能線という日本海沿線の線路を通ります。リゾートしらかみはとにかく日本海の断崖絶壁を車窓から堪能できる!青森方面に近づくとリンゴ畑が見えてくるのも写真映えします!
そして車内も素晴らしいです。地元の活性化がコンセプトであり、車内の売店で名産品を売っているのはもちろん、契約をした地元の方がリゾートしらかみに乗り乗客の席を回り、地元の特産品や伝統工芸品を直接販売するというサービスもあります。
半個室となった座席と普通車指定席の二種類があるのですが、前者をお勧めします。半個室座席はテーブルとソファーのようになっていて、そこでくつろぎながら駅弁を食べたり地ビールを飲んだりできるのです……。半個室席を選んだとしてももちろん先ほど紹介した18切符と指定席券の料金のほかの追加料金等はありません!
そして、それだけではなく、この座席はコンパートメントが可能で、まるでベッドのような形に変形できます!乗車に疲れたらここで少し横たわりながら日本海の絶景を眺めうとうとする、という贅沢な体験ができますので是非乗ってほしいです!
〈SLばんえつ物語〉
この列車は新潟県新津駅と福島県会津若松駅を磐越西線経由で結ぶSLです。現代でもSLが走っているのです。この電車の素晴らしいところは何と言ってもそのレトロな雰囲気にあると言えます。
通常の客車のほか、展望車もあるので田園風景を楽しむことができます。車内の売店では、新潟県・福島県の特産品がずらりと並んでいて午前中の発車にもかかわらず新潟の地ビールである「風味爽快ニシテ」や地酒を開けている乗客もちらほら……
本当に蒸気機関車なので、トンネルの中は窓を閉めないと煙が車内に充満してしまいます。乗客同士で協力しながら窓を閉める経験もなかなかできないのではないでしょうか。
〈SLぐんまよこかわ〉
こちらは群馬県高崎駅と横川駅を信越本線経由で結ぶSLです。こちらは両駅の距離が比較的短く、乗車時間も短いのですが、首都圏から比較的近いところで、SLに乗ることができます。それでも途中整備のための運転停車時などに作業服姿の機関士たちが汗をかきながら発車準備をしている姿は非常に迫力があります。また、下りの横川行に乗り、横川駅で軽井沢行のバスに乗り換えれば、避暑地として有名な軽井沢に行くこともできます。アウトレットもあるので買い物も楽しめますね。
横川駅では有名なおぎのやの釜めしが食べられます。
〈HIGH RAIL 1375〉
最後に紹介したいのは、山梨県小淵沢駅と長野県小諸駅を小海線経由で結ぶこちらの列車です。名前の由来は小海線の清里駅から野辺山駅の間にJRの線路の最高地点、標高1375メートルの地点があることだそうです。
車内はリクライニング席のほか、ボックス席やペア席もあります。私はペア席に乗車しましたが、外の景色を眺めることができて素晴らしかったです。ちょうど紅葉の時期だったため、目の前の山々が黄色くなっているのをよく見て楽しむことができました。
車内の売店もあり、名産品のほか、HIGHRAILオリジナルグッズも並べられていました。とにかく内装・外装がかわいいのでインスタ映えするかもしれません。
この列車は夕方も走り、その時はHIGH RAIL 星空号に名前を変えます。標高1375メートルの山奥を走るこの列車からは美しい星空を見ることができるそうで、私自身こちらは乗ったことがないため、是非とも試してみたいです。
(この列車は設備の関係上、指定席券が530円でなく840円となります!)
〈おわりに〉
読んでくださった方、本当にありがとうございました。自由に出歩けない日々が続きますが、このブログを見て少しでも「落ち着いたら旅行をしたいな」とか「18切符ってすごいな」とか「観光列車面白そう」とか思っていただけたらとても嬉しいです。
あ、それと、もしよければですが小山ゼミにも入ってください!(後付け感)
走り書きの拙文失礼いたしました。
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